セカンドキャリア

平成23年8月5日（金）赤口

先月行われていた世界水泳で前回大会のチャンピオンが
準決勝敗退しました。ちなみに日本の選手です。
ニュースなどでは波乱と書かれていましたが、4月の代表選考会、
5月のジャパンオープンと会場で見た感想からすると波乱とは
思いませんでした。
というのも持ち味が全然出ていない泳ぎをしていたからです。

水着の規制であるとか泳ぎ方を変えたとかいろんなことが
考えられるのですが、自分としては”就職浪人”が
影響したのではないでしょうか？

就職浪人という表現が適切か迷うところですが、今でこそ
製薬会社所属ですが、昨年は所属先が決まっていませんでした。
前回大会時は大学4年生でした。そこで世界一になったのですが、
卒業後の所属が決まらない状態が続きました。
所属というかスポンサーといった方が正しいのかもしれませんが、
結局のところ契約してもらえる会社が見つからなかったという
ことになります。まったく話がなかったわけではないと思いますが、
いろんな条件が合わなかったのだと思います。

今年の1月になって今の所属先と契約を結ぶことになったのですが、
契約が決まるまでの間というのは選手として精神的に大変苦しい
時間だったと思います。

中途半端な成績ならいざ知らず、世界一になってもスポンサーが
見つからないというはどうすればスポンサーになってくれるのか
わからない状態だったのではないでしょうか？
そのことが影響して今回の成績になったのではないかと思います。

トライアスロンもプロ活動をされている選手がいますが、相当な
覚悟がないとやっていけないのではないかと思います。
水泳よりマイナーな競技でなおかつ世界と差のあるトライアスロンで
プロ生活は大変厳しいものだと思います。今の若手でプロとして
やっていこうと思っている選手は成績を残すための練習以外でも
精力的に動かないといけないのではないかと世界水泳を見ていて
思いました。